夢を叶える「前」と「後」の部屋の変化に注目!
本日も映画の中から出てくる、素敵なお部屋からコーディネートのヒントを
学んでいきましょう(●’◡’●)
今回取り上げるのは、第89回アカデミー賞で最多14ノミネートを獲得した
「ラ・ラ・ランド」
日本でも映画の興行収入が44臆円を超え、大きな反響を呼びました🎉
今回はこの「ラ・ラ・ランド」に登場する部屋の魅力について迫ってみましょう
切なくも美しい夢追い物語
日本のメディアでも大きく取り上げられたので、ご覧になった方も
多いのではないでしょうか?
まずは「ラ・ラ・ランド」の基礎知識から始めていきましょう
舞台はロサンゼルス
主人公のミアは映画のスタジオのカフェで働きながら女優を目指しています
日々オーデションに挑戦するものの、なかなか芽が出ないミアはある日、
場末のバーでピアニストのセブの演奏に心を打たれます🎹
彼は古き良きジャズを愛し、いつか自分のジャズバーを持ちたいという夢を
持っていましたが、彼もミアと同じように売れない日々を過ごしていました
2人はそそれぞれの夢を応援するようになり、次第に惹かれあっていきます
2人の関係は良好でしたが、セブは回転資金に苦労し、ミアはチャンスをつかめずにいました
そんな中、セブが資金作りのためにしぶしぶ入ったバンドが成功を収め、自分の
店を持つという夢が揺らぎ始めます(;′⌒`)
本来の夢からずれていく現実に、2人の関係もすれ違い始めます
ミアも一人芝居の公演で勝負をかけますが、客入りの悪さと酷評にすっかり自信をなくし、
夢を諦めてしまいます
しばらくして、セブのもとにミアの公演を見ていたキャスティング担当者からの
スカウトの知らせが届きます📜
もう一度オーディションを受けるようセブに説得されたミアは夢への思いを再起させ、
再びオーディションへ挑戦します
2人はお互いの愛を確かめ合い、再びそれぞれの夢に向かって歩んでいく決意を固めます
5年後ミアは大女優に、セブも自分の店を持つという夢を叶えていました
しかしミアと結ばれていたのはセブではなく、別の男性でした
ある日、ミアはパートナーとともにセブの店を訪れます
店でセブの演奏が流れると、ミアとセブは2人が結ばれるという、かなわなかった未来を
思い浮かべます
言葉を交わさない2人は、別れ際にお互いの気持ちを確かめるように見つめあい、
それぞれの日常へと戻っていきます
叶った夢と叶わなかった夢——-切なくも美しい2人の恋の物語です
多彩なカラーを使ったミッドセンチュリーテイスト
「ラ・ラ・ランド」でまず注目したいのが、その多彩な「色使い」です
映画の中では衣装や照明だけでなく、お部屋の中にも多くの色が取り入れられています
特に、物語前半でミアが暮らしていたシェアハウスでは、緑とピンクのバスルームをはじめ、
赤と白のストライプのソファやブルーの壁紙など、ロサンゼルスで夢を追う若者たちの
勢いが表現されているような色使いです╰(*°▽°*)╯
そんな多彩な色遣いの中で特に印象的なのが、セブの寝室に置かれた椅子や、ジャズバーの
ソファなどに見られるミッドセンチュリーテイストの家具
本来、レトロな木調の家具や陶器の装飾品など、材質やテイストがバラバラなものを1つの空間
に置くと違和感が出てしまいがちですが、ミッドセンチュリーテイストの家具と上手く調和
させることで絶妙なバランスをとっています
ミッドセンチュリーの家具とはその名の通り、主に1950年代に作られた家具のこと
柔らかな曲線や機能性の高さが特徴で、現代の家具や装飾品とも相性がよく、どんなお部屋にも
合わせやすいテイストが魅力的です✨
夢が表現されたミアの部屋
さて、ここからは主人公のミアとセブの部屋を見ていきましょう
映画の中で夢を追う2人ですが、夢を叶える前と、夢を叶えた後で住んでいる部屋の
雰囲気がガラリと変わります
2人それぞれの部屋のコーディネートについて詳しく見ていきます
まずはミアの部屋です
夢を叶える前のミアはシェアハウスに住んでいて、お部屋の壁一面に貼られた女優の
イングリッド・バークマンの写真が印象的でした
まっすぐに女優を目指す彼女らしさが表現されています
普段目にする場所に目標の存在やお気に入りのものあるとテンションが上がりますよね
お部屋の壁紙やクッションにはシンプルな花柄が使われ、女性らしさを演出しています
花瓶に生けてあるお花も場面ごとに差し替えられ、季節感を大切にしている細やかな
気遣いも素敵ですね
彼女のお部屋もシェアハウスの共用スペースと同じように、青いベッド、赤いポスター、
ピンクのクローゼット、パープルの姿見と実に多くの色が使われ、明るいお部屋に
仕上げられています😊
一方、女優として成功して家族と暮らすようになった家では、白をベースにしたゴージャスな
雰囲気のお部屋に変わります
ここでも鮮やかな色彩の花や果物を指し色とすることで、華やかで明るいお部屋になっています
武骨で質素なこだわりの空間
つぎは、セブの部屋を見ていきましょう
カラフルで明るいミアの部屋とは対照的に、売れないピアニスト時代の彼の部屋は
明るい色がほとんどありません
装飾品もわずかで、引っ越しの際の段ボールがそのまま放置されているといった状態です
そして、リビングの中心にはピアノとレコードプレイヤーがドンと置かれています
一見すると殺風景な部屋に見えます、セブにとっては大好きな音楽に没頭するために
余計なものをそぎ落とした空間ということなのでしょう
寝室もいたってシンプルですが、日本ではベーシックではない横長の窓が個性的
でスタイリッシュな印象を与えています
また、リビングは目立つ色がほとんどありませんが、寝室は小さなスタンドライトや
テーブルランプ、シーツ、壁に貼られた写真などにブルーが使われており、それが
ほどよいアクセントになっています
夢を叶えたセブのお部屋は、今まで雑多に置かれていたレコードや写真がすっきりと整理され、
こだわりを感じるミッドセンチュリーテイストの椅子が置かれています
目に付くこだわりの家具が1つあるだけでも、お部屋全体のグレードが上がって見えますね
キッチンにはひと際目を引くブルーの冷蔵庫が置かれ、さりげなく使われている食器もブルーで
色味やトーンをきちんと合わせているの点が素敵ですね
映画「ラ・ラ・ランド」の世界をインテリアコーディネートの視点から見てきましたが、
いかがでしたでしょうかo(* ̄︶ ̄*)o
次回は「ラ・ラ・ランド」の世界観を自分の部屋に取り入れる為のヒントをご紹介します!
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