広さは十分ですが、天井が低く、少し薄暗い印象の寝室。収納スペースがないため、家具の高さやテイストがバラバラになってしまっていました。

暗くて使い勝手が悪かった玄関は、明るくて天井の高い空間へ。ダウンライトを使用して照明の出っ張りを無くしました。右手には収納力抜群のクローゼットを取り付けました。床面についていないので、日々のお掃除も簡単、汚れやほこりがたまりにくいです。左手には飾り棚と窓を取り付けしました。「とにかく明るい玄関にしたい」というご主人の強いご希望があり、照明だけではなく、窓からもしっかり光が差し込むように工夫しています。玄関引き戸はYKKAP　れん樹のたて太格子デザインを取り付けしました。和風の外観を損ねずに、風格を感じさせる洗練された印象の玄関になりました。

廊下を圧迫していた立派な階段は、踏み板と骨組みのみで作られているスケルトン階段（オープン階段）を取り付けました。空間を完全に遮断しないので、圧迫感がなく、開放的でおしゃれな階段になっています。階段下にはご夫婦の写真や思い出の品を飾る棚を設置しました。

大きな梁とふすまで仕切られていた主寝室と、クローゼット替わりになっていた和室は、仕切りを取り払って、広い寝室とW.I.Cへ間取り変更です。日当たりの良い和室側に寝室を配置し、白とダークブランでお部屋の色調を整えました。窓は夏涼しく・冬暖かい断熱性能と、結露に強いYKKAPのエピソードⅡNEOを取り付けています。

収納が少なくて不便だった2Fには、寝室と地続きで収納スペースを確保しました。奥様の嫁入り道具のタンスがぴったり納まるように配置を考えました。空間が遮られない、開放的なお部屋づくりを意識して、間仕切りはドアではなくタンスと同じ高さの仕切り板にしています。寝室の廊下側には奥様リクエストの収納力抜群のW.I.Cを設計しました。元々あった窓はサイズを小さく変更しましたが、光がしっかり入る明るい空間になっています。お二人の衣類や趣味の道具もゆったり収納できます。

和室とリビングは同じ間取りで、今風の明るく広い空間へリフォームしました。天井を低く見せていた欄間やふすまを取り払いました。和室には造作のTV台を設置。明るい色の木材がお部屋を明るく見せ、また木のぬくもりも感じられるTV台です。畳は圧迫感のない縁なしの畳を採用しました。現在はお孫さんの為の空間になっていて、安心して遊ぶことのできる優しい和室です。
お隣りの洋室はご夫婦お二人が寛げる、おしゃれなリビングに。写真撮影の際にお邪魔したときには、どっしりした一枚板で造られたTV台とソファが置いてあり、大人の寛ぎ空間へ大変身していました。床・建具・家具の色味を重厚感のあるブランで統一してあるので、温かみがある、大人の上質な空間になっています。

既存のトイレが故障してしまったので、追加でご依頼いただいたトイレは、ヒヤッとしない居心地の良いトイレに大変身です。アクセント壁にはシルバーやゴールドがさりげなく光る、シックモダンで高級感のある織物調の防カビ・抗菌効果のある壁紙が上品で落ち着いた雰囲気に仕上げてくれました。奥行きがあったので、背面には収納棚と飾り棚を取り付けました。小物や掃除用具などをしっかり収納することができます。窓には内窓を取り付け、窓からの冷えを軽減させることができました。