キッチン中心の家事ラク動線 杉が香る収納たっぷり明るい平屋住宅

外観
道路に面したお家なので、できるだけ人目を気にせず暮らせる構造を考えていました。平屋住宅をご希望でしたので、コの字型の平面プランをご提案しました。道路に面しているのはリビングです。大きな窓を付けなくても、明るさがしっかり差し込むように、窓の大きさや配置についてもU様ご夫婦としっかりお話しました。

外観
道路の向かい側から真正面に見たときのお家です。わずかに玄関口が見ることができますが、奥まっているので、お家への出入り時にも、あまり人目を気にすることがないようにしました。平屋住宅なので、ご近所の2階建てからでもプライバシーが守られるように配慮しました。

玄関
こちらの玄関引き戸はLIXILの『エルムーブ2』を採用しました。軽い力で開け閉めできるので、これから成長されていくお子さんにも、年齢を重ねていかれるご夫婦にも優しいドアです。扉本体はもちろん、ガラスや枠も断熱にこだわった構造を採用。
扉本体はもちろん室内の快適な温度を逃がさず、冬の足元の冷込みも軽減します。

玄関と軒裏
お部屋全体を少し奥にしたことで気になるのが、明るさです。軒に大きな採光窓を付けることで、リビング･ダイニング･キッチンに明るい光がしっかりと差し込みます。

軒裏
こちらの軒裏には杉を使いました。杉はカビに強く、調湿作用（湿度が高くなりジメジメしてくると湿気を吸収し、反対に乾燥してくると放出する性能のこと）があります。また、樹脂による耐水性が高いので、腐敗やカビにも強いのが特徴です。

軒裏と採光窓
軒裏に取り付けたのは大きな採光窓です。奥まったリビング･ダイニングに明るい光が差し込むように工夫しました。軒が長いので、雨や雪の日も、濡れる心配がありません。

玄関シュークローゼット
玄関を入って真っすぐの位置に広いシュークローゼットを設計しました。ご家族全員の靴をしっかり収納できるのはもちろん、お子さんのバギーや傘など、玄関に置きっぱなしにしたくないものも、ここでしっかり片付けることができます。玄関との間にドアを取り付けたので急な来客時や、見られたくない時にはドアをサッと閉めるだけでOKです。

玄関
玄関は広い空間に仕上げました。ドアの片側はガラスになっていて、明るい光が差し込む玄関になっています。ガラスは乳白色で、人影などが透けにくい為、安心して使うことができます。

キッチン
LIXIL　シエラ21のシステムキッチンです。シンクは人工大理石を使用した形･色･拭きやすさの3つを兼ね揃えた、シームレス（継ぎ目のない）シンクです。カウンターが高いので、リビング側からは手元が見えにくい設計になっています。シンク下の収納は毎日使う場所なので、作業が負担にならないようにデザイン性と使いやすさが両立されています。中央に食洗器があり、毎食後の洗い物の時間を短縮。それぞれの引き出しには調理器具からよく使う調味料まで幅広く収納することができます。

キッチン
IHクッキングヒーターも同じくLIXILで揃えました。凹凸がないので、吹きこぼれてもサッと拭くことができ、キレイを保つことができます。3つ口をゆったり使えて仮置きもできるので、作業が手際よく進み、調理時間を短縮できます。

キッチン天井
キッチンの天井には杉材を使いました。調質作用に優れており、また空気に触れることで徐々に酸化していき、経年変化として現れるようになります。木目や年輪の色が徐々に濃くなっていくため、味わい深い風合いが楽しめるようになります。

キッチン収納
システムキッチンの背面には、広い収納棚を付けました。食器・家電・冷蔵庫までしっかり収納することができ、キッチンパネルと同じ明るい色味の5枚引戸を付けました。使いやすさと見せない収納をご希望できたので、大容量の収納スペースを確保しました。

洗面台

洗面ボウル

W.I.C
キッチンから一歩の距離にある、ご家族の衣類や旅行バッグなどの大きな物までしっかり収納できるW.ICです。洗濯後にそのままかけることができるように、広いハンガーパイプも設置しました。奥行き･高さがあるので、ハンガーパイプの上下にも大容量の収納スペースを作りました。

リビング･TVボード
こちらはタモ集成材を使って、大きなTVボードを造作しました。「集成材」とは、小さく切り分けた木材を乾燥させ、接着剤で成形した木材です。比較的、経年変化も少ないため、大きな家具やフローリングに使用した際に、大きく雰囲気が変わらないという特徴があります。こちらには自然塗料のクリア色を塗りました。少し深みのある色味になり、リビングの雰囲気ともマッチしています。壁に取り付けた採光窓は、あえて高さのある窓をご提案しました。天井が高く感じられ、窓からの彩光も抜群です。

リビング
リビングは、ご家族のだんらんを意識して、明るい光が差し込む広い空間を設計しました。どこにいても家族の存在を感じられるように、仕切りは作らずオープンな空間に仕上げました。

和室
道路側に面しているので、広い窓は設置しないで、人目が気にならないような小さな窓をご提案しました。サイズは小さくても、日差しがたっぷり入る採光窓にしたので、いつでもほんのり明るいお部屋になりました。琉球畳が清々しい、落ち着いた雰囲気のお部屋です。リビングとの段差がありませんので、小さいお子さんとの生活でも安心ですね。

ユーティリティー
こちらは奥様がご希望されていた家事スペースです。ユーティリティとは多目的に使用することのできるスペースのことを言います。奥から浴室⇒洗濯機置き場⇒可動式の収納棚⇒家事台⇒W.I.C⇒キッチンと並んでいるので、共働きで忙しいご夫婦に優しい家事動線です。キッチンからユーティリティーまでは五歩以内。キッチンを中心としたスムーズな家事動線を徹底的に追及しました。また、W.I.Cと、このユーティリティにはそれぞれドアで仕切られているので、必要な時には閉めることができます。